マリガンの難しさ。
皆さんマジックライフはいかがお過ごしだろうか。
そろそろバーンの記事でも上がるのかと思った皆さん。少し待ってほしい。なにせ諸事情によりバーンは練習をしてないのだ。選択肢が尽きた時に一考するので記事が上がらないかも知れない。ご了承願います。
このゲームをプレイする中でみなさんは何度キープとマリガンで迷っただろうか?私だって数え切れないほど経験がある。これは、トッププロや初心者に関わらず誰にだってあることだろう。
このような理論的な話をすると「キープ・マリガンなんて各々が決めることなんだからいいじゃないか。」と仰る方もいるだろう。しかし、この難題にあえて切り込むのも時には大切ではなかろうか。
この記事ではなるべく普遍的な話をしたいのだが如何せん理論から入るのはしんどい部分もある。先日実際に起こった例を交えながら皆さんで考えてみよう。
Ex)君は人間を使っていて現在ゲーム2の先手だ。相手は鱗親和を使っている。デッキから7枚引くと
「貴族の教主」
「カマキリの乗り手」
「カマキリの乗り手」
「霊気の薬瓶」
「霊気の薬瓶」
「地平線の梢」
「魂の洞窟」
の7枚を引いた。さてどうするだろうか?
この記事は人間のTipsを紹介する訳では無いためこれがキープorマリガンの基準の話をする訳では無い為理論的に展開していこう。
1)キープする
このハンドは1ターン目教主から2ターン目3ターン目とカマキリを連打するプランだ。カマキリの乗り手は非常に裏目の少ないカードのひとつで基本的にはこのマッチにおいても貴重な飛行戦力として活躍してくれるだろう。
もし、キープして薬瓶から置くと考えた人は直感的にプレイしていて思考が固まっている可能性がある。普段のプレイから理由をしっかりと詰めていくことが求められる。
2)マリガンする
上記のプランでゲームを進めていくとすれば恐らく薬瓶2枚は不要杯となるだろう。既にダブルマリガンと同じなためマリガンして6枚で戦う方が良いのではないかと考える人も少なくないだろう。
今回は自分ならどうするなどの意見はあえて述べずフラットに各々の思考を解き明かしていこう。この2つの意見はあながち間違ってるようには感じない。しかし、それは本当だろうか?私は、両者共に考えが少し浅いように感じる。
1)キープする
確かにカマキリを2連打するゲームプランは強いだろう。しかし、このプランには明確な弱点がある。それは貴族の教主が生き残って帰ってこなければならないということだ。もし、1ターン目に除去されたらこの手札は途端に何も出来なくなってしまう。こういう時に土地を引けばと言う人もいるがそれで引く引かないは運の要素であるから考えることは出来ない。ついつい言ってしまいがちなセリフだがそれを言っているうちは安定した勝利は望めないだろう。
この問題において、まず考えることは鱗親和はサイドボードに一般的に何枚程度の除去が入っているのだろうか?ということである。鱗親和における一般的なサイドボード後の除去の枚数は四肢切断とはらわた打ちが合わせて3枚程度である。その枚数を把握した上で教主が除去されて何も引かず負けてしまうのは仕方の無いことである。しかし、それを把握せずに出す人と把握した上で出す人ではその時の結果は同じかもしれないが長いスパンで見れば大きな差が出てくるだろう。
2)マリガンする
プレイしないカードが手札に2枚もあるため実質ダブルマリガンと変わらない。という考えは確かに大切だろう。しかし、デッキに手をかけるその前に少し考えてほしい。このハンドは、確かに7枚だと頼りないかもしれないがダブルマリガンした上で薬瓶2枚を除く5枚が来た場合どうだろうか。誰しもが喜ぶハンドではなかろうか。それならばキープと思った人は具体的にマリガン後のイメージができていない可能性がある。
Magicにおけるマリガンというのはハースストーンやシャドウバースのような都合の悪いカードを返して引き直すと言うものでは無いため、今より優れたハンドが来る可能性が高い訳では無い。このハンドより優れた6枚とはなんだろうか。それが何パターンあるだろうか?その確率はどの程度だろうか?マリガンをしてリターンがある程なのだろうか?そこまで考えが及んだ上でのマリガンならば何の問題もないだろう。
このゲームをする上で1マッチに少なくとも2回は訪れるキープorマリガンを考える機会。強そうだなぁとキープ。土地いっぱいだからマリガン。と感覚的に決めるその前に少し立ち止まって考えて欲しい。時には人に聞いてみるのも良いだろう。その上でキープorマリガンを決めるだけでも少しは皆さんのマジックライフが良くなるのではないだろうか。
次回は、香港が終わったぐらいに戦績とともに記事を書こうと思う。それでは、今からエターナルウィークエンドに出陣したいと思う。